はじめに

 当地域は、宮城県北部栗原、登米市及び岩手県一関市の2県3市を受益とする「国営かんがい排水事業 迫川上流地区」が実施され平成17年度完了、又22年度に県営かんがい排水事業(1~4期)も完了しており、栗駒山を源流とする緑豊かな水田地帯です。長年組合員の願いでありました、又農家のみならず地域に生きるすべての生き物の根源である水源の確保が実現し、これからはその水を大切に使うことで、私たちは「食の安全、安心なものづくり」を目指していきます。

 当改良区は、平成21年1月に国営事業を受益とする5つの土地改良区が統合し、1万ヘクタールを超える大土地改良区となりました。県内有数の米どころとして、又昔ながらの伝統ある郷土芸能を大切にした地域としても知られています。農業情勢の変化が激しい中、農業基盤を確実に整備して、先祖伝来の農地をしっかり後世に受け継ぐことが、私たちの役目と確信しています。

    迫川上流土地改良区
    理事長  金野 勤

地区の概要

 本地区、宮城県北部の栗原市、登米市及び岩手県一関市の2県3市に跨るおよそ1万500haの農業地帯である。主な水源は、花山ダム(迫川)、栗駒ダム(迫川)、荒砥沢ダム(迫川)、小田ダム(迫川)、の4つのダムである。国営かんがい排水は、平成18年3月に完了、国営附帯県営かんがい排水事業は、平成22年度完成となっていて、用水施設の整備により用水の安定供給が図られた。一方、関連事業により末端水路の整備、ほ場整備等の基盤整備は、全体で約70%の整備であり、営農の合理化と複合経営の促進を図るため推進中である。

組織の沿革

 迫川上流土地改良区は、北上川水系迫川及びその支線の二迫川、三迫川並びに花山ダム、荒砥沢ダム、栗駒ダム、小田ダムに依存する受益地とし、宮城県栗原市、登米市及び岩手県一関市の2県,3市にまたがるおよそ1万500ヘクタールに及ぶ県内最大の土地改良区です。
 5土地改良区(石越町・三迫川沿岸・一迫川沿岸・若柳川南・二迫川沿岸)が平成13年3月に統合整備研究会を設置し、一旦休止状態になりましたが、平成18年3月に統合整備推進協議会へと移行し、組合員への啓蒙活動を含めて数々の検討を行って、平成20年4月30日に予備契約調印、同年10月24日合併認可申請を東北農政局長に提出し、平成21年1月30付けで東農局第8号をもって認可を得て設立されました。その後平成27年12月に西向土地改良区を吸収合併し、更に平成30年11月に真坂土地改良区を吸収合併し、現在にいたってます。歴史的には旧石越町土地改良区を除く栗原市管内の4土地改良区は、国営迫川上流農業水利事業に附帯する県営かんがい排水事業の受け皿として設立され、関係市の全面的な支援を頂き運営し、その間、平成7年3月に迫川上流土地改良区連合を設立し国営造成施設の共同管理を行いながら歩んできましたが、個々の土地改良区経営基盤の弱体化しつつある環境の中で、市行政との連携を強化し施設の管理と水管理を一元化するなどの適正化を図り、土地改良区の運営基盤の強化と事務的・技術的能力の向上を図ることから、新土地改良区が誕生したものです。

基本情報

名称
迫川上流土地改良区
所在地
〒989-5171 宮城県栗原市金成沢辺町沖205番地
電話 0228-24-7643 FAX0228-42-3503
Eメールアドレス jouryu@hakuue.jp
受益面積
10,495ha(令和5年4月1日現在)
組合員数
7,007人(令和5年4月1日現在)
総代数
88名
役員数
23名(理事20名・監事3名)
職員数
28名(有期職員含む)
事務局機構
総務課(庶務係・会計係・賦課徴収係)
事業管理課(管理係・事業係・ほ場整備係)

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